田んぼよりミドリガメ出没!事務所で飼育中ご覧ください。大きいです。甲羅20センチあります。

アメリカのミシシッピー川の流域やメキシコ東北部の水域に分布しています。
温帯域原産で汚い水でも平気、外敵から逃げることの出来る達者な泳ぎなどから世界各地に帰化しています。日本にもミドリガメの名称でたくさん輸入され、現在ではクサガメやニホンイシガメの生息域を狭めています。
雑食性で丈夫なカメです。名前の由来は、顔の横の赤い模様ですが、この模様を持たないものもいるようです。

  • ペットとして飼育されていた個体が野外に放たれることなどにより、北海道から沖縄まで全都道府県に分布。
  • アカミミガメについては、生態系等に被害を及ぼすことが懸念されることから、2005年の外来生物法の施行に合わせて法律に基づく特定外来生物への指定が検討されましたが、野外での繁殖が確認された事例が少ないこと、大量に飼育されており指定により野外への大量遺棄が発生するおそれがあること等の理由から指定が見送られました。
    しかしその後、野外での繁殖確認事例の増加や、在来水生植物の食害、在来種ニホンイシガメへの影響、農業・水産業等への被害の知見が集積され、2015年3月に環境省及び農林水産省が作成した「生態系被害防止外来種リスト」において、「緊急対策外来種」に位置づけられました。
    現在アカミミガメは都市部を中心とした水辺環境に蔓延し、きわめて身近な生き物となっている一方で、自然度の高い地域にも侵入し地域の生態系に影響を及ぼしつつあるなど、外来種問題を考える上で象徴的な存在となっています。また、依然として一般家庭で大量に飼育されている現状があります。こうした状況を踏まえ、下記のアカミミガメ対策推進プロジェクトにおいて規制の検討を行ってきたところです。具体的な規制の内容・開始時期については未定ですが、上記の課題等も踏まえ十分に議論を行った上で、早期に進展できるよう引き続き検討していきます。
    *緊急対策外来種:対策(防除、遺棄・導入・逸出防止等のための普及啓発など)の緊急性が高く、特に、各主体(国、地方公共団体、国民など)がそれぞれの役割において、積極的に防除を行う必要がある外来種。